日記・雑記・エッセイ

聖夜のしあわせ / 失なわれたものはかわいい / etc.

今年のクリスマスは妙にしあわせだった。 いつもと同じ、両親と3人で作るささやかなクリスマス会。長年ずっとそうしてきたように、クリスマスキャロルのCDを流し、他愛ない話をしながらごちそうやケーキを食べるだけ。 ずっとこうしていられたらいいのに、と…

一日を、真夜中のように過ごす

私は基本的に「夜型」である。 学生時代はまともに朝起きていたのに、それからの年月でいつ、どういうタイミングでこんな生活リズムになったのか。きわめて不本意である。 夜に活動したくなるのは、普通に考えれば、昼に満たされなかったものを埋め合わせる…

「あなたは「少女」だった。」

Peter Vilhelm Ilsted, Girl Reading a Letter in an Interior, 1908 10代のころ、私は「少女」になりたくてしょうがなかった。 「少女」とはただの未成年女性のことではない。気高く美しく聡明で、水晶や硝子のように澄明な(ときに残酷なほど)、それでい…

儘ならないもの / 春の訪れ

写真は少し前に近所で撮影した梅である(現在はもうおおかた散っている)。 最近は、桜よりも梅が好きかもしれない。目立ちたがり屋の桜よりもいち早く、厳冬のさなかに雪のような可憐な花を咲かせ、「もうじき春になるよ、つらい時季は終わるよ、」と寄り添…

紅茶のこと

紅茶を自分で淹れるようになったのは大学生のころ。とある、絵本のようなパッケージが愛らしい紅茶専門店にふらりと立ち寄ったのがきっかけだったと思う。 当時は週末に小さなポットか、大きなマグカップ1杯ぶん淹れる程度。色いろな紅茶ブランドを試しては…

紙の本を、書店で買う、ということ

私の最近の読書の半分ちかくは電子書籍だ。 元は強硬なまでに「紙派」だったが、途絶えていた読書習慣を復活させるのに圧倒的に役立ったのは電子である。紙の印刷物より遙かに手軽で、「スマホいじり」の要領はそのまま、SNSに入り浸る代わりにわずかな操作…

抱負(読むこと、書くこと)

私が今年やりたいことといえば、まず「このブログを続けること」と、「最近復活しつつある読書習慣をそのままキープすること」だ。 そしてそれらに関連して、「手書きの手帖、日記、ノートの類をきちんとつけること」。 手帖やノートについては、今まで色ん…

聖夜

この時期に思い立ったからクリスマスのことでも書く。 クリスマスといえばアイリッシュハープや中世のキャロルなどを聴く。といっても、今年聴きだしたのはクリスマスも数日後に迫ってからだが。 雑貨店でクリスマスカードを眺めるのも楽しい。だが送る習慣…